このレビューはネタバレを含みます
結婚を目前にして、突如失踪した市子を探す物語。
市子は一体誰なのか、少女時代にプレイバック。
幸薄そうな謎の女性市子を杉咲花が好演。
DV、シングルマザー、無戸籍、難病、貧困、性的虐待など現代社会の抱える闇を凝縮したような鬱展開ですが、終盤までどこに着地するのか分からない面白さで見入ってしまいます。
舞台となる団地や借家、新聞配達の住み込み宿が物語にさらなるリアリティーの肉付けをしています。
自分の人生を生きるために、文字通り必死にもがき続ける市子に共感できるか、恐怖を感じるかで評価が分かれそうな内容。
最後は意外にもあっさりとしているので、物足りなく感じる人もいそう。
とは言うものの、現代のサスペンス映画としてかなりレベルの高い作品であることは間違いありません。
また一つ良き映画🎞️に出会えて感謝。