当方は『シン・ゴジラ』からゴジラ作品を好きになり始めた新参者ですが、そんな者でも楽しめました。(作品のストーリー上、"楽しい"という表現は若干しっくりこない部分もありますが)
本作は海上のシーンがかなり多いので、ゴジラや特撮好きの方だけでなく船に詳しい方や海上での戦いものが好きな方にもオススメできるかと。
歴代ゴジラとの戦い方が気になってくるぐらい、こんな戦法があるのか！と思わされました。ゴジラの位置的な意味でも海上メインで映っているシーンが多くなっていますが、素人目でも敷島の飛行術は圧巻です。
ゴジラだぞー！というより、ゴジラだ…やば…もう無理…なテンション感で、ストーリーの大部分は"生きるということ・死ぬということ"に寄っている気がしたので、ワクワクしたいだけの人には向かないかもしれません。でも、これが色んな意味での リアル なのかもしれません。
きっと色んな意味合いで、敷島という人物にはイライラする人が多いかもしれませんが、
個人的には敷島の弱さは、全人類の本質で、真実なのかもしれないし、裏を返せば"勇気ある戦士"なのだろうとストーリーが進むごとに思えました。
エンドロールの最後の最後まで観ることをオススメします。作中に感じた、もう無理…がまた味わえるかもしれません。
