このレビューはネタバレを含みます
殺意増し増し暴力多め人死に少なめのゴジラ。
欠損描写はないから子供でも安心の全年齢向け。
とはいえ最初に出てくるゴジラの人間ぶっ殺すと決めた目の迫力は小さい子ならギャン泣きしかねない。出てきて数分で部隊は壊滅だし全力で殺しに来てる。
推測で数百万人単位で殺したとはいえ直接的な死体の描写がほぼなかったシンゴジとは、ここら辺はかなり違う。
戦争のメタファーと災害のメタファーの違いもあって、行動原理自体が根本的に異なっている。
シンゴジはモーションアクターが野村萬斎が担当していたこともあって、ある種神々しさもあったけど、こちらはかなり生物っぽい挙動。コバエがブンブンしてたらそら意識しちゃうよねと陽動作戦には一応納得できる。
ストーリー自体は伏線が明らかだからそんなに言及することはない。
原爆とか爆発の対策の一つに「爆風の直撃を避ける」「窓から離れる」(飛散物で皮膚や肉体がズタズタになるから)という理由で、どう考えてもヒロインは死んでるはずなんだけど、たぶんラストの首元の描写をみる感じゴジラの細胞で偶然再生したのかなと。柔らかな陽だまりとドス黒い細胞の対比がなんとも不吉だった。
ラストのゴジラ再生はやっぱりお約束。
ただあの速さだと数日で帰ってきそうだから心臓が動いてる程度でもよかったんじゃないかとは思った。
