やべべっち

ゴジラ-1.0のやべべっちのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

凄い良かった。

初代ゴジラは戦後の1954年。被爆国である日本が反戦、反核を訴える意味で世界に問いかける娯楽作品だったと思う(まだ観てないけど)。そこから半世紀以上経って近大的な撮影もとりながらも(電車の中にいた典子がゴジラに電車を分断されながらも電車の手摺の宙吊りになっているのは何かミッションインポッシブルっぽかった)大元の心が失われていない作品が出てきているのは素晴らしい。

浜辺美波も神木隆乃介も昭和顔だし雰囲気も戦前、戦中の雰囲気が忠実に表現されていた。

敷島は最後の最後に「死にに行く覚悟」が出来た。だからこそ成し遂げられたんだろうな。だからこそ脱出して生還した時に皆神々しいものを見た気がして敬礼したんだろう。
「死にたい」のと「死ぬ覚悟がある」のは違う。最後橘は敷島に死ぬ覚悟を持たせてから「生きろ」と言った。そこには深い深い意味があり、あの場面だけでも観る価値がある。