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ゴジラ-1.0のzenimaruのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
2.7
提示した数字とは相反して普通に楽しめた映画だった。設定も大戦後の日本というだけあって非常にシンプルで「G細胞」とか「○○光線」と言った単語が出てこない分説得力/現実性が増したように感じた。

ただ;

① アカデミー賞前に、当初観に行きたいと思ったタイミングで観に行けばよかった…やっぱり賞を獲ったという事実を知りながら観ちゃうと期待感が圧倒的に上がっちゃうので、観てもCGに関しては頑張ってるなぁという印象を受けたものの「これでアカデミー賞?」とい感想が残ってしまった…

② とにかく主要メンバーがあり得ない。人間側に託された話題がかなり重い/深い/複雑な分、背負わされた主要キャスト(特に主役二人)が可哀想だった。正直言ってアカデミー賞映画ではなく朝ドラの方が相応しいパフォーマンス。海外の様々な監督が作品を絶賛してたけど「皆日本語分からなくてよかったぁ」というところが救い。

冒頭に記した通り観てよかったし、映画館で観てよかった。そして楽しめた。ただこれで賞を獲っちゃったから「アカデミー賞なんか取らなくていいから、予算半分にしても何とかなるよね?」っていう日本映画のこれからの流れが目に見えて「前例作っちゃったかぁ」となんとも微妙な後味を一緒に残した作品だった。
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