くま

ゴジラ-1.0のくまのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

数年前に観た「シン・ゴジラ」以来のゴジラ映画。

昨年末くらいに結構話題になっていたけどね、
映画館でというほどには思っていなかったし
その内にどこかの動画配信でやるだろうから?って。
その数か月後、PRIME VIDEOで見放題になっていたのを見つけた。
それでもすぐに観る気はなくて、また数か月過ぎてやっと観たという感じ。

久々に聞くゴジラのテーマ曲?あのBGMはゴジラって感じがしていいね。
なるほど、これがアカデミー賞、、何賞だったか?忘れたけど、ゴジラが良かった。
ゴジラのクオリティーは高くなっていたと思う。

だけど、ただの純粋な怪獣映画ではなかった。
怪獣xヒューマンドラマという感じがした。

終戦後の日本、焦土と化した東京を舞台にしたヒューマンドラマがメインで、ゴジラはその大きな背景だったように感じた。

終戦直後の焼け野原での悲惨な生活からの復興、そこへゴジラ襲来、
戦争のトラウマを引きずりながら「未来を生きるために」ゴジラと戦う、、反戦映画のようでもあった。

ゴジラ映画としては~銀座のシーンはとても良かったとは思うけど、

絶望感を感じなかった、、目の前でゴジラが破壊しながら迫っているのに

隣りのビルの屋上でメディアが実況中継してたのは非現実的、アホかって思ってしまった。

全体的に緊迫感、悲惨さ、スケール感にちょっと物足りなさを感じたのは

きっと自宅の小さなTV画面を通して観たからかもしれん。

映画館の大画面で、それもど真ん中で最前列あたり?で見上げるようにして

大音量で鑑賞したらもっとゴジラの迫力を感じただろうと想像。

これは映画館で観るべき映画なんだろう。

ゴジラ、、そんなに簡単にやられないで、、もっと最強、もっと圧倒的であってほしい。

怖いゴジラ、ドン底に突き落とすような恐怖はもっともっと、、足りていない、、

ゴジラが主役のようでも人間ドラマの背景だと捉えれば、なるほどこれくらいでちょうど良いのか?

もっとどん底の恐怖を期待していたから。

戦争を引きずる一人の男、敷島(神木隆之介)の決死の戦い、今度は逃げない、特攻精神で愛する人を命をかけて守る、、

典子(浜辺美波)がゴジラの風圧に一瞬で吹き飛ばされた時、、母ちゃん死んだ、、孤児のアキコを想い、、ああってなった(涙)

アキコ、子役の子が可愛かった。

ゴジラ映画を観てウルッとするとは思ってもみなかったな。

終盤の胸熱展開は良かったと思う。

脇を固めるキャスティングも良かったと思う。

佐々木蔵之介は存在感はあったし、

安藤サクラは流石って思った。

1回目の時は気が付かなかったけど、一瞬だけ、エキスラかと思うような橋爪功(笑)

奇跡的に死なずにすんだ典子「あなたの戦争は終わりましたか?」

典子の首筋に突然現れた黒いシミのようなもの

これってゴジラの発した放射線の影響、、次作、続編への伏線だよね。

海底ではゴジラの肉片が徐々に再生を始めていたから

これでは終われない。
くま

くま