水は海に向かって流れるのねこをこねこねのネタバレレビュー・内容・結末

原作未読。良い映画だった。
親に苦しめられたことがある人にはわかる繊細で微妙な感情の動きや、心に怒りや悲しみがずっと残る嫌なモヤモヤ感が描かれていて共感ができた。

不器用な直達くんが感情の赴くままに動こうとするのって、余計なことしないでよと思うかもしれないけど、榊さんにとっては自分の気持ちと折り合いをつけるためのきっかけになったはず。
榊さんが徐々に自分の感情を見せられるようになって良かった。まだモヤモヤは残るかもしれないけど、幸せになろうとしてほしい。

すずちゃんがローテンションな大人な役を演じてるのを初めて見たけど、新鮮で良かった。こんな雰囲気の役をもっと見てみたい。
あと、戸塚くんが良い味を出してたので、もっと登場してくれたら嬉しかったなぁ。

エンドロールで流れたスピッツの「ときめきpart1」が映画内の感情の変化をなぞるようで心に沁みた。映画を見る前からこの曲が好きで聞いていたけど、映画を見たあとはより良い曲に感じる。

子猫のムーちゃんが本当に可愛くて可愛くて堪らなかった。可愛すぎて心が掻き乱された…。