このレビューはネタバレを含みます
原作が大好きで、NHKのドラマもとても良かったので、今回の映画も期待大でした。
期待通り、劇場版も満足度が高い良い作品でした。とても良かったので、感想がむちゃくちゃ長くなる…。
原作の独特な雰囲気が再現されていて、原作ファンとしては嬉しいです。ルーブルの絢爛豪華さや祖母の家の古風な感じは映像と相性が良いのか、漫画で見るのとは違う良さがありました。ルーブル行ってみたいなぁ…と思った。
原作では泉くんは登場しませんが、ドラマも映画も泉くんのチャーミングで可愛い部分が良く活きてて、作品の中で大事な存在を担ってました。あの黒い絵を見たのに、何も起こらなかった泉くん凄すぎる。ジョジョってたまにああいうナチュラルな凄みを持ってるキャラいるよなぁ。
それから、露伴先生との会話劇も面白かったし、泉くんのお洋服は今回も可愛かった！
高橋一生さんの露伴先生っぷりも相変わらずでした。本当に演技が上手すぎる。飄々としていてちょっと嫌な感じもありつつ、リアリティの追求に貪欲で、なんだかんだ優しいところもある雰囲気を醸し出せるの天才的すぎる…。
奈々瀬さんには少し特別な感情を抱いてるところや、黒い絵を見た後の恐怖に襲われる切迫感もリアリティがあって惹き込まれました。
それから、あの個性的な服装を着こなす一生さん素敵ですね。お婆さんの形見？のサングラスも似合ってました。あれが似合うって凄すぎ。
青年期を演じてた長尾謙杜くんも凄く良かった。(なにふぁむなので長尾くんの出演嬉しい！)
奈々瀬さんに心をかき乱されていく感じの表現やアンニュイな表情が好きでした。普段はキラキラ元気なアイドルですが、映画では若かりし頃の露伴先生に見えたので役者さんだなぁ…と感心しました。
劇場版すごく良かったけど、一つ気になった点も。
終盤、亡くなっているはずの奈々瀬さんをヘブンズ・ドアーで本にして読めたのは何故なんだろう。死人は読めないはずでは…？山村仁左衛門のことは読めてなかったから、その設定はあるはずよね…？
気になる点もあったけど、全体的にかなり良くて満足感が高い作品でした。原作への敬意も感じられました。全ての作品は敬意を持って扱うべきですもんね、露伴先生も言ってたように。
