このレビューはネタバレを含みます
軽くもないし偽善ぽくも思わなかった。あの年齢の子供が自身のことを分かるわけもなく、性的マイノリティを自認するのは難しいだろうし直接的な描写がないのは甘いとは思わない。
もし綺麗事だとする部分があるとしても、子供が主役なのだから映画のフィクションの世界でだけでも美しく描いても良いのではないかと思う。
この映画で傷付く人がいるとして、他の全ての映画やその他エンターテイメントは正にこの映画のテーマだと思う「無自覚に加害者となる」に当てはまってしまう。
そういったことを抜きにしても私はこの映画はとても上手くできているし万引き家族より真摯に描いていると思った。そして純粋に面白かった。
子役も役者も皆素晴らしかった。
ただ、笑うような映画じゃないのに安藤サクラが校長室に乗り込んでいるシーンがずっともう坂元さんの脚本という感じで面白くなってしまい、それってどうなの。。。と複雑な感情になってしまった。