にく

怪物のにくのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
1.0
是枝裕和『怪物』(23)。「怪物」など確かにどこにもいない。そこにはディスコミュニケーションを是とする「俗物」がいるばかりだ。児童の未だ定まらぬ対象への愛着を「同性愛」と同定しようとする手付きに、更に「自然」と「無垢」を直結し、男児2人に「殉教」を強いる、その古臭い妄執に呆れ果てた。
 映画史における自作への省察、撮影手法の熟達といったものは免罪符にはならない。カンヌ、河瀨直美、女、子供、雨、嵐、火事、自然、森…そして日本。ワンパターン。どうか、たけしの新作が傑出していますように。
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