ガク

怪物のガクのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

みんな自分が信じたいストーリーを作り上げているに過ぎないというテーマに基づいた作品だったと思う。脚本がまず面白かった。夜に観たが、湊ママの視点の時点でホラー過ぎて夜だったことを後悔したが、最終的には凄く純粋で陽な終わり方をしたので助かった。
鑑賞後も頭の中でゆっくり追想しながら楽しめる良い映画だった。

その他感想
・雑居ビルを放火したのは結局誰だったのか。。

・ホリ先生が屋上に上がった時に聞こえてきた金管楽器の不器用な音が、まさか湊が校長先生と奏でていた音なんて!

・校長先生が豪雨にかこつけて自殺を図るシーンもハッとした。本当にそうやって自殺する年寄りも居るんじゃないかと思ったくらいリアルと感じるシーンだった。

・子供は大人が想像するよりも複雑で残酷な社会を形成しているという事実を思い出させてくれた。

・この映画の登場人物は依里とホリ先生(病んでる時を除く)以外は他者への想像力に欠けており、そうなると地獄になるよなあとなった。
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