《2023年 劇場12本目》
【2023年 鑑賞39本目】
本当に素晴らしい映画でした。坂元裕二さんと是枝裕和さんのタッグでどのような作品になるのかとても楽しみでしたが自分の想像なんてはるかにはるかに越える作品でした。
現代に訴えかけるようなテーマが、同じ時間軸の中で様々な視点から描かれる。大きく捉えると二項対立のように見えるかもしれないけれど、それぞれの人物の立場や見え方、感じ方からそれぞれの価値観や考えが見える。いかに大きく広く深く物事を捉えることが大切か、それでもこの隔たりを埋めることはできるのかなと考えてしまう。
個人的に教育の道を目指しているため、とても見ていて他人事とは思えなかった。
言葉こそ多くなく真実も明白ではない。だからこそミステリー要素もあり、音や時間が繋がる場面がある。考えさせるものがある。だからこそ一人ひとり違う感想を抱くように思います。
そして作品に添えられた坂本龍一さんの音楽は言わずもがな良すぎました。
内容も知らず先入観も抱かずに様々な方々に見てほしいと思えた作品です。
