さっちゃん

怪物のさっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

同性愛を扱った映画であるという情報を知った状態で鑑賞。

冒頭から、まんまと安藤サクラに共感して見てしまった…
スニーカーが片方無くなってたり、水筒に泥が入ってたりすれば、そりゃ我が子が虐められてるのではないかと思うし、先生に酷いこと言われたと子供が言えば、学校に乗り込むよねぇ…
保利先生は極悪人!とすっかり思い込んだところであの火事の日に巻き戻り…

保利先生は、良い人だけど、周囲より少し要領が悪いんだろうなぁ…だからこそ悪い方に転がってしまっていったように見えた。

そして湊と星川くんパート
星川くんを守るために嘘をついた湊

どうすればみんな幸せになれたんだろうか。
湊はおそらく、自分が同性を好きかもしれないことに戸惑って悩んでいたのだろうが、お母さん(安藤サクラ)の言う「普通の幸せな家庭」との言葉には全く悪気がないのがよりしんどい。(お父さんの趣味であったラグビーも、男らしさの象徴って感じだし、湊は自分の気持ち言えないよなぁ…)

校長先生が楽器を吹きながら湊に言った言葉、私は正直意味がよくわからなくて、今もずっと考えている。

2人のように悩む子供がいなくなる、多様性が当たり前に受け入れられる社会にしていかないといけないと思う。

それにしても、ドッキリ番組や所謂オカマ弄り、オネエ系タレント弄りを率先してやっていたフジテレビが制作に関わっているということが、皮肉というかなんというか
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