大人たちは物事を思い込みや偏見やちょっとした悪意を持って見てしまうけど、子どもにしか見えない世界は大人たちに触れることはできなくて、温かくもあり残酷でもあり切なくも苦しくもある、ということをここまで解像度高く描けるのは流石ドキュメンタリー出身の是枝監督ですよね。
狭い学校の世界で人を大切にできない苦しさとか、鬱憤とか、そんなもん関係なく煌めく時間とか、本当なんであんなに解像度が高いのか…
音楽も本当に素敵だった、劇伴が誰かは知らずに見たけど坂本龍一だったんだね……
そして田中裕子も安藤サクラも本当に凄みのある女優さんだ………稀有だなと思う
是枝監督作品の魅力は社会問題を美しくいい感じに羅列するところだと思ってるので、その心持ちで見ると充分に満足いく作品だと思う。
逆に、予告の雰囲気を期待してみると何もかも収集されずに終わるのでそこのチューニングは必要かな。
