奏音

ディア・エヴァン・ハンセンの奏音のレビュー・感想・評価

5.0
前に「元気が出る映画教えて」って友達に言われて、間違えて(何を間違えたらそうなるん?)「リリーのすべて」をお薦めしたら逆に落ち込ませてしまったことがあるんだけど、この映画は間違いなく元気になる、いや、元気を「もらえる」作品。

ハッピーエンドで終わらないところが肝で、現実的で納得できるし、結局サクセスストーリーよりも現実的で身近に感じられる他人の話の方が、渦中で苦しむ人には一番良いのかもしれない。

孤独だと思っていても孤独ではないこと、支えがあれば卑屈で醜く可笑しな自分と向き合えることを教えてくれる映画。なかなか自分で「本当は孤独ではない」ことに気がつけないけど、こういう作品を見て少しずつ気がついていける人がいると良いな。

ところでミュージカル原作だと知らずに見たんだけど、ポップかつスケール感が大きい楽曲に最初から心を掴まれた。どうして映画館で見なかったんだ………
奏音

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