奏音

ココ・アヴァン・シャネルの奏音のレビュー・感想・評価

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)
5.0
「ココ・アヴァン・シャネルの半生を描いた作品」であって「1人の女性がシャネルというブランドを築き上げる話」ではないので、そこのテンションを合わせて見なければならない。
私は完全に後者で見てしまったので失敗した。

明確な結論を言わないセリフ、視線の配り方で雰囲気的に物語りを分からせる、という進め方は個人的にはフランス映画ぽいな〜〜!という印象。

ただ、(これは完全に見る前のモチベ作りを失敗したからではあるんだけど…)ブランドが軌道に乗るまでのシャネルの人生を殊に恋愛に着目して描いているから、「結局パトロンが居たからブランド立ち上げられたんだなぁ」という感想を抱いてしまって、それはCHANEL的にはいいのか???と思うところも…
シャネルの名言やブランドの信念、誕生秘話的なものはほぼないので、そこは期待してはいけない。成功した女性、という視点で見てもちょっと違う。「恋愛映画見よ!」くらいのテンションで見るのが1番近いかもしれない。
「で、いつシャネルスーツが出来上がるんだ…?」と思って見続けてたら残り10分になってな。
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