家族が誤ってレンタルしてしまい…急遽観ることとなった作品。
結果、もの凄くいい作品でした◎
想像していたものより上を行く。是枝作品の淡々さと坂元裕二脚本の饒舌さが丁度よく融合されてミステリーとしてもエンタメとしても完成されている。
まるで、芥川龍之介の『藪の中』のよう。
それぞれの立場から見る一連の出来事。
立場によって全く見え方が異なる。
ある目線からのそれは胸糞、ある目線からは理不尽でしかない出来事。
ここからネタバレかも…
安藤サクラも中村獅童も大切な人を失っていて、その想いを違う形で子供たちに向けている。
その子役たちのパートは自然と涙を誘うものだった。
2人の友情とも恋情ともつかない間柄。
「僕は星川依里くんですか?」言われたときの依里くんの何とも言えない表情とか、転校話がでたときの湊くん、田中裕子とのやりとりのときの湊くんも凄く良かった。
是枝監督って、子役を選ぶセンスが凄すぎ◎