衝撃すぎる作品だった。
見れば見るほど謎が紐解けて行くような、新感覚の作品だった。
いろんな現代の悩み、葛藤、問題が詰まっていると感じた。そして、小学生のリアルがすごく繊細に描かれていたと思う。
子どもは時に大人より残酷だ。全部正直で、過激で、過剰で、善と悪の区別がつかなくて、それがここまで描かれていることが鍵になっていると思う。
この何とも言えない感情を演じ切った黒川想矢くんは本当に素晴らしい役者だと思う。
そして、いじめられて反抗することにも疲れてしまった、早熟と感じさせる、子どもらしいを封じ込める演技ができる柊木陽太の演技力にも圧巻だった。
誰かから見ればその人は怪物になってしまう。ある1つの面で判断してしまう今現代に強いメッセージを残した作品だと感じた。
怪物とは何なのか。
満足感が高い映画だった。
