音、映像が綺麗な作品だった。
役者の選出が話題役者ばかりを揃えたのではなく、実力派を散りばめたことがすごく良かったと思う。
否定をするつもりはないが、アイドルなどを役者として起用すると、本業の方とのディスカッションを行った時に少し浮いてしまうことが気になっていた。だが、この作品は、脇を固める役者が堅かったので、そんな印象はなかったように思う。
自身がバンドをやっていることから、この話はすごく刺さるものが多かった。“音を楽しむ”ことがどれだけ難しいのか、そして、それを分かち合えた時に、どれだけ楽しいのか、本当にリアルに描かれていると思った。
キャラクター的に自分勝手なキャラクターが主として動いていたイメージだ。だが、mothersのボーカルが現実を見て演じていたところにリアル感じた。彼は本当にいい演技をしている。そして、リクにあの彼女がいたからこそ、光ったリクだと思った。彼らがいたことでこの映画が締まったと思う。
ネットからの拡散でここまで広まった清澄。現代らしく、今でしか作ることができない映画だと思った。
