役割に忠実な人々が紡ぎ出す、日本的な"潜在的"で"玉虫色"なポストトゥルース・スペクタクル社会。
場面やフォーカスされる人物により異なる事情を描くのは『桐島〜』の吉田大八的だし、前半と後半のテーマのすり替えはさすがです。世界が納得するマニアック&ストイック。
ちょっと違うけど、押切蓮介さんのホラー漫画『サユリ』にも似た感覚を覚えました。
誇張したリアリティでストーリーを揺らしまくるのは原作付きならでは?
個人的には「性自認が固まる前に、女の子みたいに気立ての良い男の子とワチャワチャする密かな愉しみ」を描いていてニヤリ。『誰も知らない』も見ないといけない…