めちゃめちゃ面白かった！！
観よう観ようと思いつつずいぶん先延ばしになってしまっていたのですが、こんなにも凄い作品だとは！観終わってみると『怪物』というタイトルの秀逸さにも気付かされました。
どこへ転がっていくのか分からないストーリーと次々に移り変わる"怪物"の存在。三幕構成という仕掛けにより徐々に明らかになっていくサスペンス的構造が非常に面白く、退屈する暇など一切ありません。安藤サクラの気持ちにライドしてヤキモキしまくる第一幕からの自分の浅はかさを痛感する永山瑛太視点の第二幕の時点で凄まじい傑作だと感動していたらさらにその先の感動へと持って行く二人の天才子役による最終章。是枝監督渾身のショットとも言える美しいラストシーンはいつまでも心に残る素晴らしいものだと思います。
後々調べてみると是枝監督の口から相米慎二の名前が上がっていて納得。確かに現代版『台風クラブ』っぽさもありますよね。公開からかなり経っていながらネタバレを踏まずに鑑賞できたのは幸運でしたが、映画館で観ておけば良かったなー！とちょっぴり後悔。やっぱり日本が誇る世界の是枝！流石です！
