どんとこい侍

怪物のどんとこい侍のネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2024年5月、WOWOWで視聴。

大人同士はもちろん、見てる世界が子供とは違いすぎる。誰かにとっての怪物は誰かにとっての救い。

坂元裕二さん脚本×田中裕子さんの時点で、これはやばい…ラスボスかな…と察する。見せるように孫との写真置くなよ。冒頭でブオーーーって謎の音がして子供が校内見上げてるの、校長が言えない何かを吐き出してたのかな。

担任胸糞~~~~~!と思ってたけど、コミュニケーション不足な家庭と虐待家庭に挟まれて、世間を気にする学校という組織の中で騒ぎを鎮めるために生贄にされてしまったホリセンこそ被害者では…納得いかなくて半笑いで謝罪したのも分かる。人生台無しにされたのに子供探しに行くの偉いとさえ思った。

親からしたら全部の行動「言ってくれなきゃわかんない」けど、子供には言語化できんし虐められたくもないし怒られたくないし「どうしてお父さんのようにはなれないのか」伝えるのも怖いしわかってしまった性自認も自身で否定してるし、だけどヨリくんは普通だと言い続け影響を受け同じような痛みを味わい、小さな体でぐるぐる考えてたんだろなぁ。
天真爛漫そうだけどどこか達観してるヨリくん、子役なのにすごい…お母さんいなくなってからお父さんがアル中になったのかな…。小学生の女子って既に大人だよね、「男子(先生含)って馬鹿だなー」って思ってるの伝わってくる笑

好きな子が学校ではいじめられてて家では親に虐待されてるなんて、そんなの小学生でも中学生でも高校生でも大学生になってもそれ知った親の立場でもどうしたらいいのか…どんな対応がベストなのか…わかんないよ…