このレビューはネタバレを含みます
映画始め。思ったより良くなかった…。唐突に始まる少年同士の恋愛が始まらなかったらめっちゃつまんねえな!!って言ってしまいそうになるレベルではつまらなかったかも。
安藤サクラと瑛太のパート、この人たちの演技うまいのはもう知ってるからさ…以外の感情が出てこなかったが、モンペから見た教師の気だるさが実は緊張していただけだとか、視点によって人の見え方は全く違うことが分かるのはじわじわ良かった。
ミスリードを誘いたいからこその構成なのだと思うけどブチギレてるモンペが序盤に出てくる時点で、はいはい…大人はみんな滑稽ですね…の展開だろって思うし、実際そう。
個人的には少年たちのパートはラスト以外全部良くて、そうだよこれこれ!となった。少年2人とも自然で、少年の危うさがあって、良い。
それだけに、もっとそこにフォーカスして欲しいし、序盤の伏線回収弱い。個人的にはもっといより君がひどい目に合ってないとあそこまで切羽詰まる理由にはならないし、彼らが恋をし合った理由がわからないため、ただの仲良し少年以上の何かが見当たらない。まあ、母子父子家庭という繋がりはあったのかもしれないが、ふんわりしてる作風じゃないだけに、余計に違和感。
あまりにも少年同士が良いだけに、あえて凄み俳優で周りを固めないで、この監督、この脚本家で、知らないキャストだけ!?でも面白い!とした方が個人的には面白かったけどそうはいかないのが大人の事情なんですかね…。
個人的に納得いかないのが、この時代に同性を好きなだけでそんなに悩むかね!ということで、これがもし平成初期の設定だとしたらもっと面白かったかも。ちょっと脚本のおじさんみを感じすぎた。悪い意味で。
田中裕子をさぁ、凄みを出したいだけで出演させるなよ…。
めっちゃ最低な映画オタクの意見だけど、ラスト、台風に襲われて死んでて欲しかったなあ。まあ、愛メインの話では無いから仕方ないのか。
何も解決してないけど、少年にとっては小学校の教師の名前を忘れてしまうように、同じくらいなんてことない台風の1日なのだろうか。