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ミステリと言う勿れのmatsucoのレビュー・感想・評価

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
5.0
稀にある日本人全員観た方が良い映画かと…。
原作ファンにとっても、内容知ってても、かなり新鮮に傑作作品だと思った。原作の力が勿論大きいけど、原作の力を無駄にしない、納得の映画。ドラマシリーズ無かったとしても、ヒット間違い無しでしょうな。

予告だけ観た人、犬神家の一族と言う勿れです。この1つの作品の中で、推理と人間ドラマと時代風刺と笑いと…一体いくつの項目を横断して私らを楽しませてくれるねんという何度も美味しく楽しめる作り。ストーリー。

久能整君はドラ・しん・コナン・金田一などと並ぶ日本公認の人気キャラクターにして良いし、且つ今の世に重要な人間に指定して欲しい◎
グッズ化して持ち歩きたい訳ではないけど、日本人というか世界中の人の心に常に持っといて欲しい人だと思う。エンタテインメントとしても映画館で楽しめ、道徳として授業で流せば良いんだよ。
整君の言葉を聞いてると、よくあるミステリーもので、誤った道に行った犯人を説き伏せ犯人号泣させる名探偵の言葉が薄っぺらく感じてしまう。そりゃミステリーメインものは、事件を解決することに重点置いて、1人の人間に寄り添うのはおまけ(とまではいかないけど)のようにくっ付きがちだから、仕方ないけど…。
この作品はタイトル通り、ミステリーを解き明かすんじゃなくて、人の心の闇を解いて、寄り添いたい感じだもんね。整君の人間性上。彼の言葉は心が熱くなって、普段の自分を悔い改めさせられ、一人一人の人に丁寧に接していかなきゃと思わせてくれる。
菅田将暉、ドラマもそうだけど映画は更に整君だったな…歩き方とかもろだよ笑。整君過ぎて戸惑う。泣ける。このキャラクターとこの漫画を生み出した原作者田村由美先生、本当感謝しかない。天才です。
ミステリー好きも人間ドラマが好きな人も、どちらの心にも響く、残る作品。
何度でも観たい。
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