このレビューはネタバレを含みます
原作は履修済みなので、真相はわかっていたのですが、キャストの皆さんがハマっていたので楽しめました。
朝晴が真相を語るシーンで、過去のあの人もあなたが?と尋ねられた時に「いや」と言った後の車坂と真壁の犯行シーンが恐ろしすぎたよ。
鬼の所業。鬼の顔してたわ。
冒頭からあったセメントの話は物語の伏線になっていたな。
さち、ゆら、汐路のセメントにも傷をつけられそうだったけど、跡がつく前、固まる前に救ってくれた人がいたわけで。
まぁいずれも整くんなわけですが。
だけど朝晴のセメントには、幼少の頃から当たり前に跡も傷もつけられたんだろうなぁと。
癒えることなく、癒えることすら知らずに当たり前に固まって染みついてしまったんだなぁと。
車坂弁護士も真壁税理士も、悪事と自覚してるから喋るなと朝晴に怒鳴り。でも朝晴は彼らと違い、「あ、そっか。」とあくまで作業として遂行してるからぺらぺらと喋ってしまう。これがまた恐ろしいなと思いながら見てた。
朝晴のセメントにも、救ってくれるなにかがあれば、違う人生人格だっただろうと思うと。彼の人生が残念でならない。