整君が思わぬ繋がりから歴史ある狩集家の遺産相続に巻き込まれるお話。
整君の性格の面倒くささが変わりなく発揮されていましたね。まあこれが彼の個性なのでそこがブレてはいけないのですが。
序盤は由緒正しき家系で骨肉の争いが繰り広げられるのかと緊張感にヒヤヒヤしましたが、とある発見から今まで隠されていた知られざる真実が顔を覗かせます。
そこからが整君の直感、洞察力、推理力の大活躍です。
お馴染みの蘊蓄と屁理屈もしっかりと。
ドラマにもあったように真実はその人の数だけあるし、その人にしかわからない。勝手な言葉に惑わされず、ちゃんと見る目を培わないといけませんね。
それと子供に関して「セメント」の例えが印象に残りましたね。
劇中劇である「3人の鬼」のお話に狩集家とリンクする部分があり、そこから新たな発見と今まで疑問だった部分が繋がって真実に向かう爽快感はいいですね。
蔵に関することで欠けているものが何を意味するのかもしっかりと導かれましたもの。
冒頭の車の事故シーンが何度か繰り返されたのはちょっと冷めましたが。終盤にかけて謎と伏線を一気に回収しましたし一族の絆が深まり、依頼人の心に空いた穴がこれから塞がるであろう希望を感じられたのでよかったです。
