タク

ミステリと言う勿れのタクのレビュー・感想・評価

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
3.5
広島で繰り広げられる久能整、史上最大のミステリーが開幕する!
[感想]
《テレビ映画化の作品としては素晴らしい出来映え✨》
ドラマ自体も全て鑑賞しており、久能整のキャラクター性、巧妙なトリック、テレビドラマとしては珍しい話の構成などドラマの功績もある分期待して本作に挑みましたが、中々に見応えのある作品だったと思います。

「ガリレオ」シリーズを彷彿とさせる映画とドラマで作品の顔を変えることの出来る作品だと思った。
人物の人間関係にフォーカスを当てて、その人間模様で感動要素や物語としての核をしっかりと重厚に描く。

人間模様を描けてはいたが、本作は2時間以上の長尺でキャラクターの人間関係や人間ドラマがより本格的に描かれていた。

ミステリー要素や、人間ドラマとして凄く見応えがあった✨

《各々のキャラクター性》
まず菅田将暉演じる久能整はドラマから流石の演技力としか言いようがない出来映え

彼自信のスタイルや、この映画で大きな変化というものは無いが、相も変わらずのスタイルを突き通してるのが変にキャラ変とかしていなくて安心した。

他にも豪華なキャストが大勢おり、本作はドラマとは違い群像劇として描かれているので見応えのあるキャストが居て良かった

《終盤よりも前半の方が好き。》
前半~中盤、中盤~後半で話の方向が少しづつ変わっていきます。

前半~中盤は、一家の中で騙し合いや「犬神家の一族」的な雰囲気で緊迫感があり、弁護士や一族の子供たちが心理戦バトル的な感じをするのが映画らしくて良かった、、。

けど、後半からは過去の事件の真相を皆で探っていく話になる。
ここら辺が何だか残念だった。💧

中盤~後半にかけて明らかにテンポが悪くなり、見応えも薄れていく。

まぁ、映画単体としては勿論面白いんだけど何だか映画としての盛り上りが欠ける気がした。

結局、ドラマでもあったが最初はバラバラだった人物同士が久能くんの人物像に惹かれて次第に皆で事件の真相を探っていく。
前半のハラハラした緊迫感があったのに、結局最後は皆で仲良く事件解決というのがなんだかなぁとは思った。

【最後に】
ドラマからの映画化だかドラマシリーズとの関係性はあまり無く、逆に新規の方でも見易い様になっていた。

けど、伊藤沙莉、尾上松也が出てこない分物足りないさも感じた。

映画ならではのクオリティや濃厚な登場人物のドラマは物凄く見応えがあった!

まずは、映画ではなくドラマシリーズの最終回の続きを見たいものだ。
タク

タク