タク

窓ぎわのトットちゃんのタクのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.0
  2023年最後のダークホース!!
普通に良作なアニメ映画に出会った、、。
[感想]
〈反戦色は強め?黒柳徹子知らないと楽しめない?〉
反戦色はそんなに強くはないです。
普通にアニメとして見易いレベル。
「この世界の片隅に」より戦争色は少し薄め。
基本的に、黒柳徹子の幼少期トットちゃんとは、どんな人物だったのか。
トモエ学園の日常。家族の大切さ。
というように、暖かい作風が目立っていて全く気分を落とさないのが良かったです✨

家族連れが結構多いのも印象的でした。
話の緩急がいい意味でそんなに激しくないのが見易いし、子供が見ても共感する子供ならではの悩みとか関係性が優しく描かれていて、まじで年齢関係なく誰でも見れる良い作品だと感じました。

トットちゃんは黒柳徹子であり、彼女の幼少期をアニメにした映画です。

若者は黒柳徹子について、正直そんなに詳しく分かりません。
けど、、全く問題ありません!
逆に黒柳徹子は、おしゃべりで明るい人という印象だけの方が無駄な意識を入れずに楽しめると思います!

トットちゃん時代はこんな人だったから今の黒柳徹子があるんだと、彼女の大事な一部を見させて貰ったようで凄く嬉しい感情で一杯になりました。

・〈豪華過ぎる声優陣✨✨〉
予告を見た時
「え?なんでこんなに豪華なの?」と笑ってしまう程のメンツです。
 父親:小栗旬 母親:杏 校長:役所広司
全員良い声過ぎて最高でした✨
この作品の暖かい雰囲気にマッチした声優陣で凄く良かった!

アニメの声優に寄せすぎにない、俳優そのままの声というのが逆に良かったのかもしれません。

・〈アニメーションはどう??〉
アニメーションの評価がイマイチな感想も見たが正直そんなに悪くはないと思う。
キャラクター全員特徴的だったし、まぁ優しい雰囲気はあるんだけど、印象に残りにくい作風ではあるかなとは思いました。

逆にそんなにクリアにし過ぎてない本作の方が作風にはマッチしてるは思います。

言われてる程悪くはないし、むしろ良かったと思うのでアニメーションに関しての心配は要らないと思いました。

[最後に]
最近何故かこの手の映画に惹かれるんですよね~
評価としては凄く良かった✨

1ついうなら最後のヲチの弱さ?
これから苦しい時代を生きていかなくてはならない家族の乗せ疎開先へ向かう所へ映画は幕を閉じます。

最後のトットちゃんが弟に掛ける一言には泣けるし、あいみょんの歌で一気に涙腺がこみ上げてくるんだけど、親友の死から終盤の畳み掛けが早すぎて、何を伝えたいのか、作品の最後のメッセージ性、結末の印象が弱かったなぁとは感じました。

それでも凄く心に残ったし、また見たい!と思った好きな作品です。

トットちゃんを演じた大野りりあなさんの演技力は素晴らしかったです!
可愛らしい声とトットちゃんの無邪気さ優しさが上手く表現されていました。

今から80年前のお話。1981年に原作が製作
そして、2023年映画化、、。

時間をじっくりかけて作られた作品はやっぱり見応えがある。
本当に見て良かった。
タク

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