えちぜん

マイ・エレメントのえちぜんのレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
4.5
さほど期待せず娘の暇つぶしに劇場へ出かけたら、これはよかった!今年のベストかも(^^)

実はディズニーは苦手なのだがピクサーは「ズートピア」「リメンバー・ミー」を高く評価してて、それらを超えてピクサーで1番好き!な作品になった。

かわいいキャラとテンポよいストーリーに子供は子供でハマってたし、大人目線でもアメリカの多民族社会、階級社会を背負った社会派作品に仕上がっていて見応えがある。それは任天堂のマリオカートやスプラトゥーンが、キャッチーで子供でもとっつきやすくありながらガチ勢プレイヤーも夢中にさせる奥の深さがあるのとどこか似ている。つまり、一流の作品てそういうものなんだろう( ͡° ͜ʖ ͡°)

アメリカの現代という意味で『ズートピア』と同じ系統なんだろうけぉ、ピクサーの優秀なところは、そういった社会背景を映画に箔を持たせたい「とってつけた感」ではなく、かといって説教臭さもまるでなく、ごく自然な世界観として構築するところがいい(*´꒳`*)。エンバーとウェイドのロミジュリ物語に何度も泣かされるが、それに没頭させられるのも自然と世界観に入り込めているから。

アジア系移民の厳しさ、個人より一族を優先する民族性のなかで、感情的なエンバーちゃんがかわいすぎる。映像的にも「炎」だけにキラキラ輝くのがそのままヒロインの輝きとシンクロしてる。ちなみに川口春奈の吹き替えだけど、本国版は『ハート・オブ・イット』の主演の中国系の子が声をやってるんですね🎵

社会派作品としても、ラブストーリーとしても、親子の絆も、全方位にサイコーな一本でした(´∀`)
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