火属性の主人公が父の店を継ごうとするも、怒りの接客で店を半壊させてしまい、営業停止宣告をした水属性の公務員青年と付き合う内に、自分が本当にやりたいことに気づくお話。
▼火と水のふたりが初めて交わる瞬間の美しさがものすごい。泣いた。
▼火のキャラ一族に監督自身のルーツを感じる。
怒り、占い、礼の作法。でも極力特定のリアルな民族を想起させないように、ブルーファイアの存在、音楽をインドベースにする、伝統衣装をアジアと中東をミックスしたような感じにするなどの工夫してる
▼いろんな対立構造が散りばめられてる。
火と水の性質的対立、火と火を迫害する民族の対立、店を守る親娘と法の対立、伝統思考と未来思考の対立、父の水への憎悪、主人公と父の対立。
移民コミュニティが抱える帰属意識や世代ギャップからくる様々な対立構造が同時進行的に展開されるから、ファンタジー的な世界観なのに、A24作品を観ているようなリアリティがある。
▼物語の舞台は、ゼルダの伝説的世界観に現代都市的ニュアンスを加えた雰囲気。
▼意外とSuperflyのED曲が良かった。
シンプルでピクサー映画に合う伴奏アレンジと、歌詞が映画のストーリーに寄り添っている。
