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マイ・エレメントのlsloveu3のレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
3.3
多様性を重んじられる題材でのブラックユーモアの所在。
火と水の恋模様にフォーカスが当てられ描かれる中、電車の中で主人公が木(土?)のエレメントにぶつかり全身丸焦げに禿げ上がってしまった事に対しては、ただ「すみません」と言っただけで済ます。
ちょっとしたジョーク、ブラックユーモアとして描かれているが、これをそれだけで済ます事にこそ分断が生まれるのでは?という。。。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のヴィランであるスポットは、マイルスのユーモアを嫌悪していた。「笑われる側の気持ちなんてわからないんだ」とマイルスに敵意を向ける。ユーモアたっぷりな映画で、ユーモアを嫌悪する者がヴィランとなる実に皮肉の効いた唸る構図だ。

マイエレメントで丸焦げになった木の被害は、笑いのためだと見過ごされるものなのか。
意識の高い挑戦的な作品なだけにかなり引っかかった。
(そもそも、ギャグとして別に面白くないというのも普通に引っかかった要因)
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