Tetsuya

マイ・エレメントのTetsuyaのレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
4.5
「アニメーションは言葉の壁を超える」

メイキング映像でのアジア系アメリカ人ピーター・ソーン監督の、ご自分が幼少期アニメを観て感動したポイントを話してる中でおっしゃってるこの言葉が印象的でした。

昔のアニメはセリフ無いし、トムとジェリーだってほとんど音楽だけだもんね。。
それでもキャラクターの気持ちが理解できるというか、すんなり観れるもんなぁ。

火のエレメンタル〈エンバー〉と水のエレメンタル〈ウェイド〉の2人を中心に、火・水・土・風4つの元素が存在する世界で展開するストーリー。

それぞれの特性を活かしたエピソードのアイデアや見せ方、またそのアイデアを画像化する技術力の高さに100分間画面に釘付けでした✨

本作は監督の実体験から生まれたストーリー。
150ドルだけ持って単身NYへやってきて、75ドルでアパートを借りて、残りのお金でホットドックの屋台を引き、そして食料品店を開かれた監督のお父さん。
ピーター監督が芸術系の大学に進むことに懐疑的だったが食料品店がうまく行き、次に画材屋さんをオープンさせ芸術で生計を立てている人たちと交流するようになって芸術への理解が深まったそう。
まさにピーター監督とエンバーが重なります。

そしてアジア系アメリカ人のピーター監督ご自身もアメリカ人の方と結ばれ、異人種間の結婚での体験が、このエンバーとウェイドの物語に活かせれています。
実体験から着想を得てる映像は説得力がありますね。

今日は日曜日。
家族で楽しく観れました✨
Tetsuya

Tetsuya