さかな

「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たちのさかなのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

「先生の言うことを聞いていたのに」という一言が刺さる。
こんなん先生だってどうしたらいいかわからないじゃん。その場に身を置いていたものとして、自分だったらって考えるけど、いろんな人がいていろんなこと言ってておとなも子どももパニックになってる時に、「正しい判断」なんて結果論でしかない。取るべき選択を取れなかったことも、日ごろから管理を怠っていたことも、責任が発生することはわかるけど、「あの瞬間どうだったか」なんて追いかけきれない。「宿命」という言葉は絶対にあの場で使うべき言葉ではないけれど、でも、同じように命を落とした先生たちがいることも、生きることができたはずの子どもがいたことも、同じように伝わってほしいと思ってしまう。

こういう作品を観たいとか観たとかっていうと「えらい」って言われがちだけど、なにもえらくない。もっともっと多くの人の目に触れてほしい作品。目を逸らしたらだめだ。
さかな

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