ロールシャッハ

みなに幸あれのロールシャッハのレビュー・感想・評価

みなに幸あれ(2023年製作の映画)
3.5
誰かの不幸の上に幸福が成り立っている。

初日舞台挨拶に行きました。観た直後は自分の中にどう落とし込もうか、何を伝えたいのか消化しきれなかったけど、監督の話を聞いて繋がったし、理解が深まった。
「呪怨」シリーズの清水崇監督を間近で見れて嬉しかった…涙

古川琴音さんの恐怖を感じる顔、叫ぶ、泣く、笑うが素晴らしくてホラーに初挑戦とは、とても思えなかった。もっと追い込めば更に突き抜ける可能性を感じた。

田舎で撮影中に別の生け贄役の助監督が不審者と間違われ、警察を呼ばれたというエピソードを笑って話している監督も何か狂気を感じるので、恐怖と笑いの間を極めたら次の作品が化けるかも。この作品も恐怖と笑いが織り混ざっていた。

おばあちゃんが淫乱で終始不気味だった。
指舐めとか、つわりがあったり、幸せを吸収して、おばあちゃんから皆んな生まれている感じがする。幸せ吸血豚?

薪割りで不意に叔母の頭をかち割るところはヤバかった。
不満点を言うなら終盤にもっとカタルシスが観たかった。
序盤で助けた少年も生け贄にして欲しかったけど、自分より弱そうな子を見つけてた、残念。
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