なめこ

みなに幸あれのなめこのネタバレレビュー・内容・結末

みなに幸あれ(2023年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

ウオ〜〜〜〜期待しすぎた‼️
オメラスって知っているか?ある小説に出てくる理想郷か、この村のことだ…とどこかの誰かが頭をよぎるが、それ以上でもそれ以下でもなし、って感じであった。
おばあちゃん棒読みすぎてビビる。不気味超えて流石に下手くその域で泣いた。
一方古川さんの演技はすごく自然で信頼できた、と思いきや、圧倒的に叫びの迫力がなかった、、魂に届かぬ慟哭、、ちなみに学部の先輩らしいと少し前に知りました。
ウーン、何が一番微妙かってルールが掴めなさすぎるのがねえ。ホラーの「不明瞭さ」の扱いってすごく難しいと思っていて、原因とか理由などが「分からないから怖い」と「分からなくてモヤモヤする」2つは紙一重だなと再認識。しかし僕の中でどちらに転ぶかが何のせいなのかまだ分かってなくて、それで判断下すのも嫌なんだよな…とは思うものの。少なくとも本作は、「実態として他人を拘束しておかなければいけない」という現実のルールの部分と、「そうしないと狂って死ぬ」という超常的な事象の部分の2つの間でちぐはぐな違和感が大きく、それの説明が何もないので恐怖よりモヤモヤが勝ってしまった印象。しかもそれがいる家といない家があって地位に差があるとか全然意味わかんない、、因習村に合理性を求めるなとか怒られそうだな。いや、求めるよある程度は。だってそれに従っていくつもの家が代々ずっと暮らしてきたんだから、説得力がなきゃ困るなっていうか……
そんで結局ルールに呑み込まれる理由が「やらないと自分が死ぬから」なのも、「自分が一番可愛いのよ」のところから抜け出せなかったって捉えるほかないのが残念だな〜って。最初と最後の対比も、「はい、ちゃんと成長♡しましたよ」ってだけかないう。逆に言うと人間そんなもんだよみたいなことが言いたかったのかなあ。
なめこ

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