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最後まで行くのasumiのレビュー・感想・評価

最後まで行く(2023年製作の映画)
4.1
韓国映画『最後まで行く』を藤井道人監督がリメイク。
期待値高めで完成披露試写にて観てきました!

雨の強い夜、とある男を事故ではねてしまった刑事・工藤(岡田准一)と、彼を執拗に追う監察官・矢崎(綾野剛)。
極限まで追い詰められ、さらに陰謀に巻き込まれていく緊張感は、息をするのも忘れるくらいで手に汗握りまくり。スピード感ある展開とユーモアの絶妙なバランスで、笑えるシーンも多々ありながら、韓国ノワールの匂いも要所要所にあり、容赦ない追い詰め方はラストに向けてどんどん加速していきます💥
まさに『最後まで行く』を行ききった結末に拍手したくなったラストでした👏🏾

やっぱり私は藤井組の綾野剛が好き。更に言うと狂気な綾野剛が好き。今作ではイキきった綾野剛が見られて、私的過去1綾野剛でした🥇
そして岡田准一のコミカルさとダメっぷりも見所。呆れるほどのダメっぷり、でも憎めない男を魅力的に演じています👌🏾
他の登場人物も癖つよばかりで、敵なのか味方なのか、はたまたどちらでもないのか。

音楽の特に低音や映像の視点を変えた切り取りかたなどでの没入感もあり、工藤と矢崎が対峙するアクションシーンは、どのシーンも生々しさがあって、とにかく凄い!

クライムサスペンスとなっているけど、決して怖いだけではなく、人間の滑稽さや情けなさ愚かさが描かれている悲喜劇でもある点も、この映画の面白さです🙆🏻‍♀️

賄賂、離婚、誘拐、脅迫、死体、罠、裏切り。
マズい男vsヤバい男の緊迫の4日間。2人の行き着く先はどこなのか。118分のノンストップエンターテイメントを是非スクリーンで☺︎

✒︎
鑑賞2回目>
展開がわかっていても、わかっているからこそまた笑えるし、疾走感に乗って2度目もとても楽しかったー😚
オリジナル版のインパクトのあるシーンの再現も改めて凄いし、“トカゲ”というモチーフを意識して見ると小ネタがいくつかあったり、抜け出せない現実に翻弄されるトカゲ達🦎
オリジナル版とは違うベクトルに向いてると思うけど、金庫のシーンから狂気のギアがまたぐっとあがってボロボロになりながら絡んでいく2人の男が行ききるラストは、やはり爽快!

結婚式での矢崎と義父のシーン。
手形取るのが出てきたときの2人のリアクション🥹
義父役の千葉哲也さんは舞台では大人の色気があって好きなんだけど、藤井組ではいやらしい人物を演じていてにやにやする🤤(インフォーマーでの組長役もナイスです👍🏾)

パンフも読み応えがあり、スタッフの方達の対談は特に面白く読みました📖
記録さんがいないのには驚いたー😳
大間々さんの音楽の話しも面白かったな。

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完成披露試写の舞台挨拶では、作品に込められた想いや、過酷な撮影時のお話しが聞けて、限られた時間だけどぎゅっと盛り上がった舞台挨拶でした。
奥浜レイラさんの司会進行は聞きたいことや発見がある質問をあててくれるので舞台挨拶も楽しさが増します☺︎

“世界で通用する映画を日本から送り出す”と語る岡田くんにぐっときたし、
13年振りの共演に、終始、准一さん愛が漏れてる綾野剛を見て、こちらもにやにやしました。作品でもこの愛は極限となって見られるのでお楽しみに🤭

そしてなによりスタッフ・キャストみんなが映画が好きなで”面白いものつくるぞ”と、高い熱量で携わっていること。スクリーンからもそれが伝わってきて、とてもワクワクしました。
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