たく

最後まで行くのたくのレビュー・感想・評価

最後まで行く(2023年製作の映画)
4.5
大体、韓国アクション映画のリメイクと聞くと、オリジナルほど期待しない、というのが定説だが、今作はオリジナルにさらにスパイスを加えたような、癖もありだが、なかなか味わい深い作品に仕上がっていた。

佐藤(岡田准一)と矢崎(綾野剛)のメインの濃さも、オリジナルに劣らずだが、何と言ってもサブキャラが濃すぎる。仙波組とか、磯村勇斗の役とか清水くるみちゃんの役とか、このサブキャラの相関図が、今作の脚本にかなりの彩りを与えていた。オリジナル版はもっとシンプルだったが、日本版ならではの脚色だった。

岡田准一は『ザ・ファブル』の感じが出ていたし、綾野剛は『ヤクザと家族』の時の雰囲気もあったので、キャスティングも巧かった。

あとは、韓国版と日本版、決定的に違って見せ所となるのが、火葬と土葬の違いである。これはそれぞれ見比べてこそ面白いものだ。

アクションエンタメとして、とても楽しめる作品だった。
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