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神が描くは曲線での440のレビュー・感想・評価

神が描くは曲線で(2022年製作の映画)
4.0
これまたシビれる結末だなぁ。

オリオル・パウロ監督の作品は毎回期待を裏切らない。
これまたテンション上がるドキドキハラハラの極上ミステリー作品でした。

精神科病院へ入院する事となったアリシア。
夫が自分を殺し、お金を持ち逃げしようと考えている事が分かったため毒殺しようと企んだという妄想が原因で精神異常と判断されていた。
隔離された病院で大人しくしていると思いきや、何かを調べ始めるアリシア。
実はこの病院で起こったある事件を調べていた。

序盤から色々な伏線と思われるネタがふんだんに盛り込まれてる。
アリシアが送られてきた要因。
患者たちの行動。
そしてちょいちょい挟まれる火事でパニックとなった病院の映像。

2時間35分という長尺なのに一寸も気が抜けない展開。
しかも早い段階でどんどん明かされていく「実は…」が本当なのか嘘なのか分からないギミックが巧妙でさすがすぎる。

とは言え真犯人というターゲットがだいぶ絞られた内容なのであっと驚く感じでは無いんだけど、後半になっても「まだ何かあるな?」という期待にもちゃんと応えてくれつつ最後の最後まで攻撃的な騙しにかかる作りは圧巻。

派手さは無いけど見応えあり作品でした。
ネタバレ厳禁。
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