自己肯定感の低さが強烈な承認欲求や自己顕示欲に繋がるというのは一般的によく聞くし幼少期に自分を肯定してくれる人が身近にいなかったのが原因…みたいなのもよく聞く話。
それをホラー味のあるコメディに落とし込んだら非常に現代的な寓話になっているという印象。
運とかタイミングや関わってくれた人のおかげで自分は何とかなっているだけでこの映画の主人公シグネさんの様なことになってしまった可能性も全くないとは言い切れない。
勿論観ている時は目を覆いたくなるようなことまでしてしまう彼女に引いたんだけど。
誰が観ても分かるお話なのに感想は全然違うものになりそう。
何となくこうなってしまった理由は類推することができるけど、じゃあ彼女はどうすれば良かったのかと考えたり観た人と話し合いたくなる。
シグネとその彼氏の極端な幼児性を見ていると子供がいない自分も教育についてもう少し学びたいと思った。
人を見ることや見られることを強く意識させられ、グロテスクな気持ちになる映画。
