【思ったよりマイルドだった!🤕】
SNSで話題になってたので鑑賞。
💊全体の感想
承認欲求モンスターの成れの果てというか、心身ともにもっとえげつないものを想像していたので、思ったよりクリーンでお洒落な映画だったなという印象。
💊好きな演出
後半になって、ヒロインの妄想癖と現実が行ったり来たりするのが自己愛の強さを表していて面白かった。
💊ヒロインの原動力
ヒロインが承認欲求を拗らせたのは、1番身近な彼氏の存在が原因かなと思った。いつでも人から注目を浴び、人の中心にいてチヤホヤされてる姿を目の当たりにしたら、自分の存在の小ささを否が応でも感じてしまうものだろう。そして『私の彼氏は凄いでしょ』と得意気にならず、ヒロインはあくまで''自分の功績''にこだわったところは唯一、ヒロインに好感が持てた。手法さえ間違わなければ、そのハングリー精神を活かしてきっと何者かになれたんじゃないかなと思う。
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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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💊好きな台詞
『''改めて''乾杯🥂』
💊ヒロインの価値観
せっかく綺麗な顔立ちなのに、あっさり美しさを捨てたことに潔さを感じた。自分の容姿に全然価値を感じていないんだよね。誰かに構われないなら意味がないとでもいうように、健康とも引き換えに、注目を浴びようとするのは承認欲求のなかでもミュンヒハウゼン症候群に近い精神状態なのではと思った。そして、ここで彼氏に薬を盛って''献身的に支える彼女''という戦略にいかず、自分で体現するあたりも、ヒロインの矜持のようなものを感じた。
💊彼氏の陽キャぷり
せめて彼氏がイヤなヤツだったら…と変な願いを込めてしまうほど、予想以上に良いヤツだった。プライド高かったり、盗難癖があったり、多少の難はあれど、献身的に彼女のお見舞いに行ったり、顔面崩壊してる彼女に人目を憚らずキスをしたりする時点で、良い意味で他人の目を気にしないんだよね。自分の軸を持ってるというか。彼女のことを引き合いに出して周りから同情を買おうともしないし。ちゃんとしてて、良いヤツだった。彼女のことを周りに紹介しないから、てっきり浮気してるかと思った。ごめん。
💊ホラーじゃなかった
承認欲求モンスターという称号に引っ張られて、少しホラー寄りな作風を期待してしまったので、若干物足りなさも。例えば、自分で描いた妄想を現実で起こったことだと錯覚して、記憶を改ざんしちゃうくらい壊れたところも見たかったし、変わり果てたヒロインと彼氏の破局も期待してしまった。けど本作はクリーンな映画なのでそんなホラーな展開はなくて、全体的に映像が明るくて綺麗。
💊その他いろいろ
・妹だと思われるのはかなり切ない
・好きな台詞『改めて乾杯🥂』
・好きな台詞『もう2週間経つだろ…🐕』
・🐕に意地悪しちゃダメ!
・包帯だらけの彼女を抱ける寛容さよ
💊余談1
個人情報とかプライバシーの保護の声が高まる一方で、自分のプライベートをSNSに上げて承認欲求を満たす人もいるわけで、この両極端の属性が同じ時代に生きてるのがなんだか興味深いなって思いながら観てた。
💊余談2
色んな人のレビューで『彼氏もクズだ』という意見が多くて、自分の人を見る目に自信がなくなっちゃった。ちょっと優しくされたくらいで良い人と思っちゃダメだ😇