A8

シック・オブ・マイセルフのA8のレビュー・感想・評価

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)
3.2
承認欲求、、
誰にでも少しは、人から認められたいとする
気持ちがあると思う。

当作品の主人公は
それが加速していき
病的なほど苦しめていくことになる。

SNSをはじめ今の世の中には
そういった欲求を求めることができる舞台が
多くある。

写真を撮るために食べ物を注文して捨てたり
SNSのために動物を飼うなど、、

それらの過度でもはや悪とまでされる
欲求の行方を主人公を通して描かれる。


どうしたら私のことを見てくれるの?👀
そんな彼女が誰が見ても行き過ぎる行動をとってしまう、、

ネットでたまたま目にした
ある薬の副作用で顔や腕の皮膚が爛れてしまう人たちの写真。

彼女はこれだ!と思い
薬を早速注文、、💊

投与を始めて少しばかり経つと
彼女の身体に異変が現れる。

そして入院することに。

そこでも自分の身体より注目が行くのは
“誰がお見舞いに来てくれたか”

そのようなもう序盤から病的な思考を持っていた彼女はみるみる
その沼にハマっていく。

自らの命〈 人々からの注目

この到底考えられないような判断も
この作品では彼女のそんな視点から世の中を見ることができる。

まずこの世界は大分冷たい。
人が倒れても、自分は関係ない、、
自分の保身に関わるから触りたくない、、

人間の激しくないがリアルな
自己中な恐ろしさも描かれる。

愛とはなんだ、、
自己愛とは。

そんな世界で生きていたからバグってしまったのか。
私たちが生きる世界とはこんなものなのかもしれない。



主人公はどん底に落ちた。
だからこそ、見ることができた
幸せへの道があると思いたい。

ラ〜ブ ラ〜ブ ラブ(ビートルズ)
この歌を口ずさみ
シグネよ、、人の目なんてどうだっていい
心から自分を大切にすることだけを考えて生きてほしい。
最後、、ほんの少しそんな希望が見える気がした。
A8

A8