稲菜鰻

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ないの稲菜鰻のレビュー・感想・評価

3.7
今っぽい題材の今っぽい作品

今回はファンタジー的な側面は影を潜め
「不登校だった妹の高校受験」という等身大の物語となっている。

ただ、この主人公兄妹の関係や
妹の花楓の置かれた状況、
「もう一人の私」である「かえで」という存在の意味はTVシリーズを視聴していることが前提となってくる。

さらにこの物語自体が次に公開される続編へのプロローグでもあるので
これ単発ではわからないことも多い。
いろいろ含めて万人に進められる作品というわけではないのです。

上記を無視して感想を。
高校の選択なんて、自分は考えたこともなく、地元の普通科、くらいで決めたのだが、
今は夜間だけじゃなく、インターネットの発達で通信制もあり、人と関わるのが苦手でも選択肢が広がってるよな、なんて思いました。

昔は普通に我慢するような事も、個の尊重、ジェンダーレス、LGBTQへの理解、など徐々にだが我慢しなくて良い社会になってきてると。
人それぞれ思春期、いろいろな悩みがあり、前に進んでいくんだなぁと。
稲菜鰻

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