ぶんぶん

658km、陽子の旅のぶんぶんのネタバレレビュー・内容・結末

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

陽子!見ていてイライラする!
マジで弘前まで連れてってやりたい!

コミュ症女のロードムービー!
ヒッチハイクの恐ろしさも教えてくれる…

内容は酷いが楽しめた。
菊地凛子のコミュ症演技はバッチリ!
久しく他人と会話してなさげな喋り方…笑
でも実家暮らしのこどおばの引き篭もりじゃない
青森県から上京して一人暮らし自立している。
ギリ健なんだろうけど…

ヒッチハイク頼むならトラック運転手よな!
サービスエリアの事務所でお金を借りるとか
警察に行けばもっと簡単!
こんな大変な思いをしてまで…

嫌いな父親が死んで…と
レンタル屋で見かけて
面白そうだと借りたけども
父親との確執は大した事ないしエピソードもない

陽子の夢はなんだったのか
どうやって生活していたのか
こんな性格の娘が
東京行っても苦労するからと反対したわけで…
18歳で家を出て父親とはそれっきり
だから亡霊の父親は歳を取っていなくて
42歳の父親で現れる…

ちょうど陽子は父親と同じ歳だけど
自分の思い描いていた人生を歩んではいない
電話に出た親戚のおばさんに
立派になって誇らしいと言われて居た堪れずに
電話をガチャ切り…悲しい…

小さな規模のサービスエリア
陽子ーーー!!!って呼べばよくね?
従兄弟のシゲルはそういうタイプよな
良い人過ぎる…
家に迎えに来てくれて待っててくれて
他人の子供を助けてたら
自分の子が…
まぁでも息子の怪我も大した事ないのにさ
携帯壊れて使えないの知ってるのに
置いてけぼりは酷い…

全てタイミングが悪過ぎた…
携帯ない!財布は荷物の中!身分証もない!
小銭入れには二千円ちょっと…
従兄弟が戻って来る直前に
ヒッチハイクが成功してしまう…

コミュ症過ぎて事情も話せなくて
お願いする相手も間違ってる
若い女や喧嘩してるカップル
トイレの個室で声掛けの練習 笑
乗せてくれたのは癖のあるシングルマザー
でも下ろしてくれたのが寂れたPA!最低!

そこに若くて可愛らしい女の子のヒッチハイカー
ヒッチハイクした車には1人しか乗れなくて…
その後に来た男は陽キャのライター
賞を取ったとか震災の絆とかマジクソ野郎!
他人の不幸で飯食って
弱味に付け込む卑怯な男だ!
強姦よりの和姦!
しかも弘前まで乗せてくれる約束も反故…
ゲス演技が上手過ぎて浜野謙太が嫌いになるわ…

避難区域の双葉町⁉︎
福島の親切な老夫婦。
ヒッチハイクを危ないと心配してくれる旦那さん
父親の面影があって
奥さんは次に乗せてくれる人を探してくれて…
着替えや長靴をくれるんだ…
陽子が握手を求める姿に涙が出そうになった

次に乗せてくれたのは
学生時代にボランティアしていて
福島には移住して来たという静岡出身の若い女
賑わってるサービスエリア?に連れて行ってくれて
すんなりヒッチハイクは成功!
乗せてくれたのは妊婦の奥さんと旦那さん
その車内に現れたのは年老いた父親の亡霊…

次のサービスエリア
だが肝心の青森の人が乗せてくれない!
青森ナンバー!青森に帰るという夫婦!
警察呼ぶよ!
冷たさにマジで泣きそうになる!

葬儀の出棺の時間まで1時間もない…
もう絶対間に合わないが陽子は必死だ!
いいよ!って言ってくれる少年!
マジ天使!
乗せてくれた父子に陽子は初めていきさつを話す
お礼を言うと
少年は兄貴に頼んでくれていて
弘前までバイクで連れて行ってくれると言う
弘前は雪が降り出していた。
出棺を遅らせ待っていてくれていた…
泣き崩れる陽子
吹雪く音に混じって
少女の頃によく歌っていた歌声が聞こえる…
陽子は家の中へ…
浮かび上がるタイトルの658kmの文字が重い
ぶんぶん

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