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君たちはどう生きるかのdendohのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
2.7
2023/7/30 2.7点
詰まらなかったくせに2回目の鑑賞(イオンシネマ港北ニュータウンにて)。残念ながら2回目も楽しめなかったので点数下げる。
理解できないから駄作とは言うつもり無いが、その理解を深める過程も面白そうだとは思えないのだよね。
宮崎駿自身が本作を『分からん』と言ってるにも関わらず、エヴァみたいに不毛な深読み考察が横行してるが、個人的にはこの辺りの深読み勢もあまり印象よくない(無論、作品そのものの評価とはまた別ですが)

二回目観ると、キムタクの声が池田秀一みたいで割りと良いと思った。


2023/7/14 3.1点
初日に前情報無しで鑑賞。
序盤の描写からガッツリ戦争を描くのかなと期待していたら、いつの間にかアオサギがどんどん喋りやがるし、終いには異世界に迷い込んでただのファンタジー映画と化した。アリス?千と千尋?ナルニア?

それでも序盤はワクワクして観ていた。この現実に異物が入り込んでくる感じが今敏っぽいんだよね。
でも異世界に入ってからはただのファンタジーという感じ。場面がどんどん転換していくし、主人公が関わる人々も代わる代わるで感情が乗らず、最後の方はウトウトしてしまった。結局あの世界が形成された理由もよく分からない。異世界から現実に帰ってきたら、すぐに終戦。これ戦中設定に意味があった?

継母をお母さんの呼ぶようになる心境の変化や、アオサギと友人と呼ぶのも唐突な印象があり、主人公の心境変化が理解できなかった。何かきっかけあったかな。

幼年期の母親やバアヤと出会うのは『かがみの孤城』っぽい。全体的に既視感。脚本は本当に何がしたいか分からなかった。パンフレットを買おうと思ったら売店が閉店してたので断念。取り敢えず他のレビューを読み漁るか。

あとモヤリポイントは、軍需で金儲けしている父親。戦争激化を喜びながら、子供が怪我をしたら学校に怒鳴り込む、色々と問題の有りそうな彼についても何か描かれそうな印象だったが、結局何も掘り下げられず。キャラクターを活かせてない印象。

ただアニメーションの出来は凄く良い。記憶に残ったのは七人の婆やがヌルヌル歩くシーン、アオサギの変身シーン。『子供向けか大人向けか分からない』というレビューには共感。

こんな映画でも宮崎駿補正でまあまあ良い評価は得られるのだろうな。下手な宮崎吾朗作品より余程ひどいと思うが。ローニャでも観直すかな。
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