このレビューはネタバレを含みます
吉野源三郎の小説が中々に良い作品で、どんな映画になるんだろうかと胸を踊らせていたが、そんな期待は見事に裏切られた。
正直、何が起きてるのかさっぱり分からない。
これぞ巨匠のクリエイティビティの結晶だ!とか、テンプレート化し高速消費されてゆくだけのアニメに対するアンチテーゼだ!とか、頑張って良いとこ見つければそりゃ出てくるんだろうが…ここはコペル君よろしく勇気を持って、全く意味がわからなかったとここに記す。
広告を一切打たないマーケティング戦略が話題になっていたが、いや寧ろこれこそ宮崎駿・スタジオジブリの看板に乗っかりまくった商法ではないのか。これが宮崎駿作品であることが伏せられた状態で、同じように称賛できる人が何人いるのだろうか。
期待とのギャップに意識朦朧となりながらの最後のエンドロール、声優陣・主題歌のあまりの陳腐さにダメ押しKO。失意のまま劇場版を後にした金曜レイトショーでした。