ハレ

君たちはどう生きるかのハレのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督の人生観が強く出ているという点でシンエヴァに近い映画だったが、自信や安心を感じたシンエヴァと違い、不安や後悔といった気持ちがあって、悩みながら作っていた印象。冒頭から、戦争の苦しみを描かなければいけないという監督の原風景を体感。
眞人も大叔父様も監督の内面であって、結論として「今まで色々言ってきて申し訳なかったけど、色々な冒険をして友達や家族を愛して、あなたの好きなように生きてくださいね」という、自分が縛ってきた人たちへのメッセージだったのだと思う
82歳の監督が産む映画のヒロインが二人とも〇〇であるという点にも、思いを馳せずにはいられない。
作品の内容や世界観の考察より、宮崎駿監督の価値観を浴びて、現代をどう感じているのかな、自分の人生をどう感じていたのかな、ということを想像したくなる作品。そんな作品が心地よく感じるのは、監督が優しい方だからだと思えた。
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