長い、長い夢を見ているようでした。
感想は、難しいですが。
自分の言葉で絞り込もうと思う。
良いと思った点。いくつか。
まず、最初からジブリの走り。がよかった。
今までのジブリとは力の入れ方が違う走り方だった。より筋肉や全身を感じる走り。
・カメラの位置(アングル)
アングルによって、次のカットにつながる1秒1秒が不思議と目が離せない程引き込まれた。何が映るのか。それが気になってしょうがなかった。
・音
足音のリアルさはすごかった。本当に走っていたし、歩いていた。重みを感じる音。
・音楽
人に寄り添ったり、風景に寄り添ったり、振れ幅の広い音楽。
音楽で成立してる、なんて音楽好きは言うくらい。ものすごく寄り添っていたし、音も一緒に物語を動いていた。
なぜ夢、みたい。と思ったのか。
登場人物の心に無理やり寄り添う
ことがなかったから。
夢の中は、見ているのに、感情輸入しない。
誰かの心に入り込んだり、考えたりしない。
だけど、悲しかったり、怖かったり。ワクワクしたり。
すべての人、景色、心が動いていること。その全体が一つの感情にさせる。
だから、私はこの映画は夢でしたと言われてもなんだか納得してしまう。
映画を見たことさえも夢だと思う。
なんだか不思議な気分。
一つ一つに感情輸入できなかった。
でも、映画には完全に包まれてしまった。