このレビューはネタバレを含みます
いやあ面白かった。。
色々な考察があると思うけど、まずは自分だけで考えて咀嚼したいと思う作品だった。
1番印象的だったのは、デ・キリコの絵画を思わせる回廊。
死と生が合わさった世界(天国)と現実世界。
塔が崩れ去ることで、生きているうちは死後の世界のことは必要以上に考えなくていいよと言ってくれてるような感じがした。
あと、向こうの世界にいる大叔父？と宮崎監督が重なって、自分がいままで作ってきた世界を一旦全部壊すから、あとは後に続く者たち、これからの世界(創造)をよろしく、という感じもした。
全然見当違いかもしれないけど、解釈には余地があっていいよね。
どちらかと言うと、ストーリーはそこまで凝った構造をしているわけではないと思う。
一個だけすごい気になったのは、ヒミと眞人が再会したときのヒミの態度。
最初に会ったときと別人すぎる。別人格？
あのシーンを境に眞人の母に豹変したのだろうか。
しかし、これが宮崎駿作品のスタイルだ、という強い意志を感じた。
まるで副音声かな？っていうくらいすべてを説明する作品が多い中で、これだけ振り切った作品を作ってくれてありがとうございます。
「難しいからつまらない」なんて世界はつまらない。
これからも見返す作品になりそう。
おわり、のテロップが出なくて泣きそうになった。
次の作品も作ってほしい、、！
