このレビューはネタバレを含みます
寝かせまくってやっと鑑賞。
事前情報全くなかったのが良かった。
想像以上にストーリーがドンドン展開していって
追いつくのに必死だったけど、めちゃくちゃ面白かった。
以下ダラダラと考察〜
塔の中の世界は、黄泉の国のような世界なのかな。
この世界のほとんどは死んだ人=船を漕いでいた黒い影みたいな人たちも同じ。
彼らは死んでいるから生きているものを殺すことは出来ない。眞人やキリコのような生きている人しか殺生できない。
眞人やナツコは死人ではないけど、
ケガや妊娠で危険な状態になったからその世界に呼ぶ声が聞こえて行くことが出来たんじゃないだろうか。
キリコもあの歳でタバコ吸っててやけに強調されてた気もするから実は病気だったとか死期が近かったとか、ヒミや大叔父にも昔何か死に近づく出来事があったのかも。
ワラワラは輪廻転生みたいなことを意味してて、死んだ人がまた別の魂をもって生まれ変わるってことを言いたいのかなーと思った。
ちなみにワラワラは可愛すぎる。
あの世界では生きてる人は特別で、ヒミみたいになにか能力を持ってたり、大叔父みたいに世界の主になれたりするんじゃないかな。
当初から、眞人が母の死を引きづっているように見えるシーンがあった。ただ、大叔父に任されたあの世界の管理を断ったことで、母の死という現実を受止めるとともに、自分で考えて歩みを進めていくという決心がついたということなのかなと思った。
「君たちはどう生きるか」というタイトルに込められた思い、考え方感じ方は人それぞれだと思うけど、私には人が死(生物的にも、そうでなくても)に直面した時にどう乗り越えて、或いは乗り越えずに生きるかを問われているように感じた。
最近ニュースであった、日本テレビがスタジオジブリを子会社化するという、ある種の一会社としての終わり=死とも言えるようなことにも関係していたりするのかなぁとか。
1回観ただけでも色々と考えを巡らせることができて、個人的にとても面白い作品でした!