岡田秀親

君たちはどう生きるかの岡田秀親のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.5
2023/7/14

ユナイテッドシネマ橿原で9時40分の回から、宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』を観た。
宣伝もしないし、題名を借りた吉野源三郎の同名著書も読まずに、事前情報が全く無いままで観た。

物語の時代は太平洋戦争中。主人公の眞人は、母を亡くし、父が再婚した継母の夏子がある日行方不明になる。
夏子を探す眞人は、アオサギに導かれ「下の世界」へと行ってしまうというファンタジー。

宮崎駿の映画なら当然のごとく、水や火や風などの描写が生き生きとして、人の動きや車の挙動は従来の宮崎駿映画と同じく、引退を考えている作家とは思えない描写力を維持している。

物語は、よくある異世界での冒険を経ての少年の成長ものだけど、その異世界での異形の創造物の造形には、やはり宮崎駿ならではのものがある。
ワラワラ(?)は白い風船の妖精みたいでかわいい。

観客は、ざっと見渡したところ100人弱はいただろうか。数えられなかった。